作:古川成二
絵:MAOYA(マオヤ)
平和を築こう こども世界平和宣言 を読む
平和を築こう こども世界平和宣言
私は、のぞみ。日本に住む、11さいの女の子です。
私には、やさしいお父さんとお母さんがいて、
学校には、たくさんのお友だちもいます。
でも、世界には私と同じくらいのとしで、ひとりぼっちの子もいるそうです。
世界のあちこちで戦争がつづいていてつらい思いをしている人々が多いと聞きました。
家族とはなればなれになったこども、両親や兄弟を殺されてしまったこども、
私より小さいのに天国に行ってしまったこどももいるなんて!
お父さん、お母さん、どうしたら戦争がなくなるの?みんなが幸せになれるの?
いい方法があるよ、とお父さんが言いました。
まず、のぞみが「戦争には反対だ!絶対に平和を築くんだ!!」
という強い心、「平和の心」をもつんだよ。
そして、その「平和の心」を2人の友だちに伝えるんだ。
その友だちも、のぞみと同じように2人の友だちに「平和の心」を伝える。
1人が2人の人に伝えるだけでいいんだよ。そうすると…
1日め 「平和の心」をもったこどもは、のぞみとのぞみの友だちで3人だ。
2日め 友だち2人が、次の2人に伝えると、「平和の心」のこどもが7人にふえる。
3日め 15人になる。 そして、このように、ずーっと1人が2人に伝えていくと、
10日めで2,047人、 20日間で2,097,151人、やがて…
「平和の心」は、たったの32日間で全世界にいる64億人みんなに伝わる。
つまり、32日後には、すべての人が戦争に反対するようになる。
そうなれば、戦争は絶対におこらないね。
それでも、おとなたちは、すぐには戦争をやめられないかもしれません。
でも「平和の心」をもったこどもたちがおとなになる30年後には、
世界じゅうから戦争がなくなるでしょう。
だから、全世界が平和になる日は、はやければ32日後、おそくとも30年後です。
宣言します。21世紀は、人類がはじめて世界から戦争をなくす世紀です。
おめでとう!
(C)古川成二
この本を推せんします
上石利男(弁護士)
漆原智良(児童文学作家、教育評論家)
Masaru KATANO(国際ジャーナリスト、セルビア・モンテネグロ在住)
功刀裕行(元・神奈川県公立小学校長会副会長、元・横須賀市立走水小学校校長)
佐藤敦子(写真家)
澤田寛(メキシコ大使館商務参事官補)
杉本サクヨ(NPO法人 宮崎国際ボランティアセンター理事長)
Def Tech(Micro)
常磐津八重太夫(常磐津協会理事、重要無形文化財保持者)
長崎伸仁(前・山口大学付属光小学校校長)
中村勝雄(作家)
中山健夫(京都大学医学部助教授)
日華
矢野ヨハン(画家、川嶋紀子雲の絵美術館オーナー)
(50音順、2006年5月3日発行当時)
絵柄について MAOYA
はじめ、平和の心を絵にするには、どうするかわかりませんでした。また、絵柄についても、うまく描いては絵本の温かみにかけるので、単純に、また、色鉛筆を使わせていただきました。総務省の平和切手デザインコンクールでの世界の人々の作品には、鳥の絵が多かったので、平和の象徴として使いました。表紙は原爆ドームではなく、これを使おうと思いました。(原爆ドームは中に描いてあります)
絵本の出版後、偶然、テレビで、シルクロードの番組ですが、西域のキジル石窟の壁画に、ラピスラズリの青が空としてふんだんに使われていて、そこに白い鳥が描かれていました。それは平和の象徴で、とても感動しました。ちなみにこの絵本の絵は、円の構図で描かれているので、癒し効果があるとか。
絵本の伝わりについて 古川成二
現在、日本を含めると、世界38か国に伝わっています。主に各教育関係者などです。第二版では、Def Tech(デフテック)さんなどに、推薦していただきました。また、世界の著名人にも贈りました。国連の広報センターの方にも贈りました。在日米軍の方にも贈りました。浦賀行政センターにも贈りました。汐入メンタルクリニックにも贈りました。横須賀市の小、中学校、養護学校、盲学校全校におかれることになりました。
プロ漫画家のnaru先生による2代目の絵本の動画です。